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『好き』の重さ

第16章 エンディング

なり続けるコール音


私は…


スマホを手にとっていた…

「はい…」

それだけ言って…
後の言葉は出てこなかった

『もしもし…星川さん…ひとみだよね!?』

暫く無言の私に芝田さんが問いかけた


声を聞いただけで自然に涙が零れ、胸が締め付けられていた…


『話があるんだけど…
会えないかな…

突然で…ごめん。

明日でも、明後日でも
そっちの都合に合わせるから…

大事な話なんだ』


「私は…もう…
会わないと決めたから…」

絞り出すように言った言葉…


涙が次から次に流れて、それ以上話すことが出来なかった



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