テキストサイズ

『好き』の重さ

第16章 エンディング

「いらっしゃいませ」
見覚えのある女性が愛想よく出迎えた

「あの…待ち合わせなんですけど…」

帰ったなんて言われたらどうしよう…

それよりも、来ていなかったら…

メールの返事も返さず、その後芝田さんからのメールも無かったのだから。

私はドキドキして俯いたままで返事を待っていた


「ご案内します」

女性はにこやかに歩き始めた

え!?本当に待ってくれて居たんだ!
1時間以上経つのに…


申し訳なさと、逢いたさが混じりあい緊張で胸が張り裂けそうな思いで後を歩いた


「こちらのお部屋です」

以前私が待った個室の前で立ち止まった


ストーリーメニュー

TOPTOPへ