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『好き』の重さ

第16章 エンディング

「お連れ様をご案内致しました」
格子の扉を開けた

「やぁ、来てくれて有り難う」

笑顔の芝田さんがそこにいた。


「お姉さん、もう一杯同じやつと…
ひとみはビールで良いかな?」

私は軽く頷く

「じゃあ、それを至急お願いします」

「畏まりました。」


店員さんが去ると、芝田さんの顔から笑顔がなくなった

しばしの沈黙が続く…


芝田さんはじっと私を見詰めて
「来ないかと思った。来てくれて…嬉しいよ… 有り難う」
頭を下げた


私は泣いてしまいそうな程緊張していた

「本当に待ってくれているなんて思わなかったから…1時間以上も待たせちゃって…ご免なさい」

私も深々と頭を下げた


その時
「お待たせ致しました」
飲み物が届いた。


「こちらが生ビールとお通し、こちらがノンアルコールビールです!」

各々テーブルに置いて店員さんは出ていった


「え!?ノンアル?」
私は驚いて芝田さんをじっと見た

「うん。大事な話が有るから…」


そして優しい笑顔で話始めた。


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