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『好き』の重さ

第5章 ハプニング!

片想いの切なさと、失恋の辛さが一緒に来ているような、紛らわす事の出来ない感情が私の胸を締め付けた

気を緩めると芝田さんとの事を思い出す日々…


どうしたら忘れることが出来るだろう?


明るいだけが取り柄だった私の顔から…笑顔が少なくなっていた…




そんなある日――

お得意の接待で珍しく飲み過ぎた課長を、同じ方向に帰る私が付き添う事になった。


「課長!しっかりしてください!
今、タクシー乗り場に着きますから」


思い体重を支えながらゆっくりと歩いていた。


「よしっ!カラオケに行こう!!」


そう言うと路上を歩きながら大きな声で歌い始めた…

私は道を歩く人を気にしながらも課長の意外な一面に驚いていた。


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