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『好き』の重さ

第5章 ハプニング!

その日は仕事でミスをした。


温厚な課長も珍しく苛立ち、私は厳しい口調で注意を受けた。


「こんな初歩的なミスをするなんて、気持ちが弛んでるんじゃないのか!?」


「申し訳ありません!
以後、十分に注意します!」

深々と頭を下げた。



――――


落ち込んだまま早めにベッドに入った。


愚痴をこぼすといつもは飛んで来てくれる修も、今日に限って電話も繋がらくて何と無くムシャクシャして寝ようとしだけど眠れなかった。


私は携帯を取り出し、送信することのない芝田さんへのメールを打ち始めた


[お疲れ様です。

今、何をしていますか?

私は、あなたを想いながらメールをうっています。


あの日、あなたにとっては一時の気まぐれだってかもしれません。

でも…私にとっては全てでした。
今もこうしてあなたを想って切なく苦しい夜を過ごしています。

だけど…
あなたを想いながら過ごす時間の自分が一番好きなんです。

二度と会えなくても…
私は、あなたが好きです。
落ち込んだ夜は…こんな風にあなたへのメールをうっては消すのです。

決して読まれることも無いけど、穏やかな気持ちになれるから…


じゃあ、また

おやすみなさい]


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