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『好き』の重さ

第6章 戸惑い

絡めた指がピリピリとして…汗ばんできそうに温かくなる


絡めた指に力を込めピリピリとする感覚が何なのか確かめようとした。


「…星川さん…?」


課長も何かを感じているのか…指を放そうとはしない。


二人とも暫く無言で歩いた――


ビルの裏手の細い路地に差しかかった時、課長が突然抱き締めた。


「星川さん…君が欲しい!」
おもむろに唇を重ねてきた!


驚いたけど嫌ではなく…
むしろ、それを待ちわびていたかの様に強く抱き付いていた。



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