An angel swooped down 〜進撃の巨人〜
第2章 15年後の君へ
巨人は人間だった。それはあまりに残酷で、受け入れがたい真実だった。しかし、そんな真実を受け入れない訳にもいかない。
ひとつ、壁を超えると、また更に大きな壁が立ちふさがると言うものだ。
人間は真実と向き合い、そして、一時は巨人のいない平和で平穏でどこか儚げな時を過ごした。
また、新たな『敵』、『巨人』が姿を現すとは誰が思ったことだろう。
「ところで、ジャン、今向かってる施設ってなんなんですか?」
「なんなんですかって、おいサシャ、そりゃあ随分と抽象的だな。まぁ、泊まるところじゃね?」
「おっ…おいしいものっ……ありまひゅよねぇっ……?!」
「お前、全く食い意地直らないな……ってヨダレ!ヨダレ!」
「ひゃぁぁうぅぅ!今のなかったことに!なかったことに!」
「………なぁ、コニー、お前、いつからジャンとあの立ち位置交代したんだ…?」
「何をゆってるんだ、エレン?俺はもともとあんな立ち位置いないぞっ…?」
「…………」