テキストサイズ

カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第4章 第4話 ギルド全員集合


すると部屋の扉から大きな音をたてながらゾロゾロと若い男女4人が歩いてくる。それぞれの顔にはリカルドやゼノンと同じように独特のタトゥーがある。

「あぁー…もうマジで疲れたよ!全く世界貴族も無理難題を俺達に押し付けやがってさ!!」

「そうね。確かに手掛かりが無いのは厳しいわね。」

「うーん…一応は帳簿は調べたが名前が分からないね。念写して似顔絵を描いたのがやっとだね。」

「甘いものが食いたい。疲れた。」

「おやおや。フリード、ルル、マティック、ウロボロ。ご苦労様です。どうぞ甘いお菓子に紅茶でも。」

リカルドは話した順番にフリード、ルル、マティック、ウロボロにそれぞれ見るからに甘そうなケーキと紅茶を用意する。

「リカルド公!名前も分からねぇ奴らを探すのにかなり苦労したぜ!!あの馬鹿貴族どもは俺達の苦労を知らねぇのか?!」

「まぁまぁ、フリード。魔導貴族と言うのは、かつて始まりの魔法使いにして稀代の最悪の魔王サウザント・オーギュストを倒した13人の魔法使いの末裔なんですからね。」

「全く!700年も昔の先祖の栄光を笠に着て遣りたい放題やってるだけじゃねぇかよ?!」

「確かにそうですねぇ。しかし我輩達の先祖は皮肉にも700年前にサウザント・オーギュストの悪政に13人の魔法使いにすがり着いだプアー゙の一族なんですからねぇ…」

「うっ…」

するとフリードはリカルドの言葉に何も言い返せずリカルドやフリードを始めゼノン、ルル、マティック、ウロボロも顔に描かれたタトゥーを指でなぞる様に添えて全員が俯く。

「もし我輩達の先祖があの13人の魔法使い達に助けを求めなければ我輩達は今も……こうやって立派な役職に着く事は出来なかったでしょうね。我輩達の先祖は13人の魔法使いに誓ったのですからね。゙我々は貴方達の子孫を未来永劫に手となり足となり剣となり楯になる事を約束する゙とね…」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ