
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第4章 第4話 ギルド全員集合
部屋全体が静寂と重苦しい雰囲気が漂い誰1人として言葉を発しない中でリカルドは別の話をする。
「そう言えばマティぽん。例の賊のイラストを見せてくれます?」
「マティぽんって…まぁ、出来るだけ忠実にイラストしてみたよ。」
マティックはリカルドとゼノンの前に世界遺産であるフォレストパークで賊同士で喧嘩し世界貴族の養生場所を荒らした合計8名の賊のイラストを置く。
「へぇ…コイツらが例の賊ねぇ。」
「あぁそうだ。ゼノン。どうせなら念写して映像も出せるぞ?」
「じゃあ、お願いしてもらおうかな?」
「分かった。ルルはカーテンを閉めてくれ。」
「分かったわ。」
ルルは立ち上がりこの部屋のカーテンを全て閉め切り部屋全体は真っ暗になる。
マティックはスーツの内ポケットから猛禽類の爪の様な鉤爪を右の指にはめ込みスクリーンの前に立ち左右の掌を合わせる。
そして、鉤爪の部分に触れるとスクリーンから4対4の賊同士の戦いが映し出される。リカルド、ゼノン、マティック、ルル、ウロボロはその映像を食い入る様に見る。
「ふむ…初めて見る系統の能力ですねぇ」
「どうやら、その能力は限定的で個々の能力は長所もあり短所もある様だな。」
「へぇ…暇潰しにやってみたいよね?そうだろ?ウロボロ。」
「なんだか我は興味が沸いてきた。」
「へぇ。結構、私の好みのタイプの若い男…」
「それに勝った方のギルドは中々ですねリカルド公。自分の短所を把握した上で頭を使い敵の隙を突くとは…」
順番にリカルド、ゼノン、フリード、ウロボロ、ルル、マティックの本音に近い個々の感想であり興味を湧かせる瞬間。
そして、その映像は大アルカナの゙オリジナル゙のギルドと小アルカナの゙スードのギルドの戦闘が行われた映像だった。
