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「何か賊との関連性があるかも知れませんから調べますか？」

「大丈夫ですよ。マティぽん。我輩の長年の勘ですが賊との関連性はあるようでない。ないようである。そんな所でしょうね。」

「はぁ…リカルド公はそこまで勘ぐる事はないと？」

「はい。仮にもグローリーの連中は何かの意図があってこの魔導軍の表の狗として入ったのでしょう。だが裏の狗よりかはよっぽどマシですよ。」

「魔導軍ﾞ裏の狗ﾞ通称ファングリード…奴等は悪の限りを尽くしてきた魔物のＡ級犯罪者。」

「奴等は魔物の血を受け継ぎ人に化け人を欺き、騙し、欲望に掻き立て、殺害をしてきた魔物達。そしてファングリードは賞金首や悪の組織を壊滅し、その首を手土産にして魔導軍に差し出し、その恩赦として今までの犯罪を免除し魔導軍の手先として今を生きてると同時に裏の掃除もさせてますからねぇ。」

「それに奴等の周りにはキナ臭い噂しか流れてこねぇ。調べようにも既に隠蔽された後だ。」

「ですからゼーちゃんにマティぽん。グローリーの連中はあんまり必要以上に勘ぐるらなくても大丈夫です。それよりも２日後の魔導式典ですよ。」

「魔導式典ねぇ…俺は嫌だよ！あんな世界貴族のアホ面に媚びを売って愛想を振り撒いて酒を注ぐなんてさ。」

「まぁまぁフリード。正直言って我輩も嫌なんですよ。しかし魔導式典は我々プアーの奴隷解放の日でもあるのですよ。」

「それはそうだけどさ…表向きはサウザンド･オーギュストの悪政が終わった独立した記念式典だし…」

「まぁまぁフリード。そんなに剥れた顔をしないで、ちゃんとお仕事が終わったら我輩達で細やかなパーティーでもしましょう。」

「分かったよ。」

リカルドはフリードの頭をフワリと撫でてリカルドは子供をあやすように優しく微笑む。

「リカルド公。我とゼノンとマティックは昨年と同様に世界貴族の護衛か？」