
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第4章 第4話 ギルド全員集合
「そうですね。ゼーちゃんとマティぽんにウロたんには昨年と同じように世界貴族の護衛をお願いします。」
「うむ、了解した。」
「やれやれ。毎年なんだけどアレって結構気を使うから気疲れするし、肩も凝るんだよね。」
「私の念写である程度の範囲は見れますけど世界貴族様は自由奔放ですから…」
「うむ。どうもな…」
ゼノン、マティック、ウロボロが世界貴族の相手がどんなに面倒で気疲れするのか物語る。この3人の顔はもう既に疲れている。
すると再び部屋の出入り口から扉から3人の男女が出てくる。その顔にはやはり特徴のあるタトゥーがある。
「はぁ…疲れた疲れた!リカルド公!酒頂戴!酒!!」
「お疲れ様です。ヨースン。」
シニヨンの頭(簡単に言えば、ポニーテールを丸くまとめたもの)をした女は帰ってくるなりソファーに座り込みリカルドに酒を頼む。
「ヨースン。さっきも仕事の帰りに酒飲んできたバッカリじゃねぇですかい?」
「あんだよ?ケチケチすんなよ!イッキョウ?!仕事帰りに博打に付き合ってやったろ?!」
「いや…?あ?!それは…」
イッキョウと呼ばれた短髪でそれに目が見えないのか杖を持って歩いている。
「またヨースンにイッキョウは酒に賭博ですか?それよりダラケナ。何故止めなかったのです?貴方はあの2人のストッパー役なのに…」
「……楽しそうだったから…つい一緒に…」
サングラスに煙草を吹かすダラケナの言い訳にリカルドやヨースン、イッキョウ以外の連中は露骨に呆れた顔をしている。
「…リカルドさん。2日後の魔導式典の準備は明日の午前には準備完了になります。それとヒューマン・ショップも…」
「そうですか。まぁ世界貴族にとって1番のお楽しみは人身売買ヒューマン・ショップですからねぇ…なんとも悪趣味な連中ですよ。人さらいに合い奴隷として屈辱的な一生を過ごさなくてはならないのですから。」
