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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第4章 第4話 ギルド全員集合


「ケッ!相変わらず悪趣味な連中だ!ヘドが出るぜ!」

「ほぉ…呑んだくれの野良犬にそんな事を思うのか?」

「んだと?ルル。噛み殺すぞ?」

「野良犬ごときに遅れを取るつもりはない。」

ヨースンはルルの一言が気に入らなかったらしくに殺気立たせながら立ち上がりルルに一歩一歩と近付く。

近付いてくるヨースンに表情をピクリとも変えずにほとほと呆れた様子でヨースンに睨み付けるルル。

「おい。誰が呑んだくれ野良犬だ?この淫乱ドS女王様よ。」

「本当の事だろ?現に酒を浴びる様に飲み干してる野良犬が。」

「わっちは野良犬じゃねぇ!!誇り高い狼だッ!!」

「ふん。躾がなっていないな!」

するとヨースンは突如として狼の姿に成り変わり、ルルはイバラの鞭を片手に持ち一触即発の予感がした。

「…ヨースン。怒るのも無理はないが…この辺にしよう。また好きなだけお酒を奢るからさ…」

「ちっ!ダラケナが言うならよ仕方がねぇよな!」

「ルルさん。あんまりヨースンに挑発しねぇで下せぇ…」

「イッキョウの能力の前にはさすがの私も手も足も出ないな。」

「えぇ…ワシは不器用なもので…」

ダラケナは正に光の速さでヨースンを制止しイッキョウはルルの足下に杖を当てて、ルルに重力が掛かった様に動かない。

「ふぅ…ダラケナ、イッキョウ助かりました。いつまでも子供じゃないんですから喧嘩はしないで、みんな仲良くスマイルですよ。」

「ふん!」

ヨースンは再びソファーに座り込み酒を瓶ごとイッキ飲みする。その飲みッぷりは豪快で男顔負けだ。

「まぁ、ヒューマンショップは毎年の事ですよ。それに今年は良い奴隷が手に入ってないみたいですから例年よりかは盛り上がらないと思いますよ。」

「へぇ…だと良いんだけどな。」

ゼノンは賊の似顔絵イラストを見ながら細く笑う。

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