
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第4章 第4話 ギルド全員集合
そして幸いにもゴスロリッ娘は全てのコウモリを1つに纏めた事で他に周りを監視するコウモリが1匹も居なかった事だ。
そしてダリオはラヴァーズの射程距離範囲内まで近付けさせる為に静かに、確実にバレない為にラヴァーズを操作した。
そして射程距離範囲内に入った所でラヴァーズの得意の素早さと骨や関節をどんな方向にでもネジ曲げられる能力によってゴスロリッ娘を捕まえたのだ。
「無駄な抵抗は止めてくれないかな?」
「……」
「僕は嫁入り前の女の子を傷付けたくはないから。ちゃんと大人しくしていれば無事に返す事を僕は誓うよ。」
「…了解した。」
ダリオはラヴァーズの骨や関節ををグニャグニャにして捕まえたゴスロリッ娘に少しでも無駄な抵抗をしたらラヴァーズのメスで喉を突き刺すと遠回しに言う。
「君に幾つか質問がある。」
「……」
ゴスロリッ娘の目付きは鋭くなるばかりで彼女自身が無言なので威圧感が出てくる。
だけどダリオは彼女の頭を撫でながら優しく微笑みながら言う。
「大丈夫だよ。ちょっと手荒いけど僕は君に本当に危害を加えないからさ。それに君は折角さ女の子に生まれたんだから、そんなムスっとした無愛想な顔より笑った顔の方が凄く可愛いよ。ほら…イチゴミルクのキャンディーあげるからさ。」
「……私達、この世界、知らない。」
「え…?それはいったい…」
「私達…この世界、数日前に来た…」
「……それって、まさか…」
「詳しい話は俺が後から教える。」
すると森の茂みの向こうから何か声が聞こえたからダリオとゴスロリッ娘は、その声が聞こえた方向へと振り向く。
「あ、貴方は…」
「……」
ダリオは目を見開きながら驚いた様子で、ゴスロリッ娘は相変わらず無表情で声には出さないが、少しだけ驚いた顔をしている様に見える。
