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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第4章 第4話 ギルド全員集合


「ほらほら!逃げてるだけじゃ俺には勝てやしないぜ?!」

「ハウス・ポスト。」

「またか…」

純弥は苦虫を噛み潰した様に険しい顔をしながら地面から出てくる複数のトーテムポールを避けては走り続ける。

「そろそろか。」

「なんだ?なにもしないで降参か?」

イケメンは純弥を煽るだけ煽る様な口調で言うが純弥はただ逃げていただけじゃない。

「なに。アンタをブッ飛ばす算段を考えて、ようやく思い付いたのさ。」

「ほぉ…なんなら俺もやってやろうじゃあねぇか!エントランス・ポール-入口の柱-!」

イケメンはさっきのトーテムポールとは違い純弥とイケメンを取り囲む様に地面からトーテムポールが現れる。

「さて、始めるかな。」

純弥はギターのピックでノイズ・ザ・フール-騒音の愚者-の弦を軽くなぞる様にギターをならす。

【Pitch Extent】

ノイズ・ザ・フール-騒音の愚者-から無機質な機械音が鳴ると同時に純弥を中心に薄く半透明なサークルが出てくる。

「なかなか、面白いじゃあねぇかよ。」

「そう、楽しんでいられるのは今のうちだ。自称イケメンのナルシスト。」

「んだと?!ハウス・ポスト!」
「さっきから同じ攻撃だな。バリエーションがない。」

「俺の技にバリエーションがないか確かめてみるか?」

「なに?!」

「ハウス・ポスト!」

「ぐあぁぁああ!!」

純弥は難なくスルリと普通に避けた途端に純弥の目の前に居たイケメンは一瞬にして純弥の後ろに回り込み、イケメンは地面からトーテムポールを出して純弥はトーテムポールに突き上げられた。

「どうだ?俺の瞬間移動は?!格好いいだろ?!もっとイケメンって思えよ?!」

「……」

純弥は狐に化かされた様な気分になりながら無表情で、ただイケメンを睨み付けては黙り込む。

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