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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第1章 第1話 運命のカードに身を任せる


それから純弥が将来、成りたいものの商売道具が俺の目の前に立て掛けてある。

「相変わらずちゃんと手入れがあるな。お前のギター。」

「あぁ。毎日弾いて練習もしているし。パソコンでたまに音の原曲も自分で作ってるからな。」

そう。純弥にも俺と同じように夢がある。それはロックミュージシャン。アイツは凄い事に絶対音感があって歌も上手いしチューニングも機械を使わないでやってるとか。

「俺のギー太は上手く弾かないと良い音を出してくれない気難しい子だからな。」

「おぉ…そうか。」

純弥って、なんか何処かしら変な所があるんだよね。自分の大事な物に名前を着ける所がね。

「そんじゃ、冷蔵庫の中を除かせて貰うぜ。」

「あぁ。俺に飯を作ってくれ。」

「はいはい。」

俺は冷蔵庫の中を覗いてみると俺ん家とは違って色んな材料がある。

「トマトにレタスに小エビに…イカが2杯。サラミに…小麦粉もあるね。おおっ!珍しいなイカスミもあるじゃん!」

そんな事で今日の飯はイタリアンに決定。

メニューは小エビのサラダに、サラミとパンチェッタのピザにイカスミのパスタだな。

いや〜…純弥ん家って色んな調理器具がいっぱいあるから、まさに遣り甲斐があるんだよなぁ。

って事で色々と調理を始めて前菜を小エビのサラダを出してから純弥の腹を少しだけ満たしてから後はメインディッシュのイカスミのパスタとサラミとパンチェッタのピザを作る。

「相変わらず美味そうだな。」

「だろ?俺が腕を奮って作ったんだからな。さぁ食えよ。」

純弥は最初に切り分けたサラミとパンチェッタのピザを1つ取ってオリーブオイルとタバスコを少々掛けてから一口。

「ん!美味いな。生地がパリパリじゃん。」

「これはクッキーとかに使うペーパーをフライパンに敷いて薄く生地を延ばして焼いたんだよ。」

「なるほどな。だからこんなパリパリなのか。」

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