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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第1章 第1話 運命のカードに身を任せる


「有り難うよ純弥。占い師さん。2人でいくら?」

すると占い師さんは何も表情を1つも変えず言葉を発する。

「料金は取らない。君達は選ばれたんだから。」

「ラッキー!タダで占ってくれるなんてラッキーじゃん!な?!純弥。」

「そうだな。」

俺はタダと言う言葉に思わず嬉しくなりはしゃいでしまう。いや〜…思わず純弥の分も払うって言ったけど、あんまり無駄使いしたくなかったのが本音。

「では、君達2人にタロットカードを1枚だけ引いてもらいます。」

するとタロットカードって呼ばれるカードを机の上に置いて俺達に占い師さんは引かせるみたい。

「タロットカードか。結構オーソドックスな占いだな。」

「そうなの?」

「まぁな。タロットカードは、これから起こる吉兆を占うんだ。また、絵が正常で現れたなら正位置。絵が逆に現れたなら逆位置と絵の出かたで意味も違ってくるんだ。」

「へぇ〜…取り敢えず。俺から引いて見るわ。」

俺は引いたカードは何か足に吊るされた男の人なのか?俺は占い師さんの前に絵の入ったカードを置く。

「これはハンクドマン。吊るされた男。正位置の意味は修行、忍耐、奉仕、努力、試練、着実、抑制、妥協。しかし逆位置の意味は徒労、痩せ我慢、投げやり、自暴自棄、欲望に負けるだ。」

修行に忍耐に努力。それに結構、投げやりで自暴自棄に俺ってなりやすいかもな。結構当たってるな。

「次は俺だな。どうやらザ・フール。愚者のカードだな。」

「愚者のカードは正位置の意味は自由、型にはまらない、無邪気、純粋、天真爛漫、可能性、発想力、天才。逆位置の意味は軽率、わがまま、落ちこぼれだ。」

確かに純弥って天才肌だしでもワガママな所がたまにあるから、これもこれで当たってる。すると占い師さんは細く笑い始めた。

「そして君達にはこれから旅へと行かなければならない。」

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