
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第2章 第2話 マギ・ウォールド
俺は崖の上からバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-の鎖を伸ばしてドラゴンを左右の腕に足、そして胸と腹の胴体に首に頭を至るところに鎖を巻き付けて拘束する。
「拘束完了!!」
「よし!」
純弥はギターのピックでノイズ・ザ・フール-騒音の愚者-の弦を軽くなぞる様にギターをならす。
【Pitch Extent】
ノイズ・ザ・フール-騒音の愚者-から無機質な機械音が鳴ると同時に純弥を中心に薄く半透明なサークルが出てくる。
純弥を中心にしたサークルは瞬く間に大きく広がりまるで何かの結界を張った様にドラゴンと俺と純弥を含めた、この辺り一帯を覆う。
「さぁ俺のソロギターの演奏だ!」
純弥はノイズ・ザ・フール-騒音の愚者-のギターを手に持ちデス・メタルを意識したまさに騒音の様にドラゴンに音撃を叩き込む。
「グギャァァアアッ!!」
そしてドラゴンは純弥のノイズ・ザ・フール-騒音の愚者-の音撃にただ聴かされるだけ。そして俺のバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-で拘束されて居るので倒れる事は許されない。
「刃!」
「おっしゃぁぁああッ!!」
俺はバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-でドラゴンの角を叩き折る為の岩を縛ってから俺はバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-の鎖をドラゴンの角に巻き付けて飛びうつる。
そして俺は高く上がりドラゴンの頭の上まで飛びうつった所にバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-で巻き付けた岩を叩き込む。
「ギャァァアア!!」
バインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-で巻き付けた岩は見事にドラゴンの弱点である角に命中した。
そしてドラゴンは苦痛の叫びに声を上げ俺はバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-の拘束をドラゴンに解きドラゴンは倒れ込んで地面は砂埃を舞う。
「やったか?!」
「だと…良いんだかな…」
