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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第2章 第2話 マギ・ウォールド


「ガルルルル…」

「「っ?!」」

「グルルル…グウォォォオオオッ!!!」

「マジ…かよ…」

「ちっ!刃が岩を叩き込んでも角はヒビしか入ってないのか?!」

そう。確かに俺がバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-で巻き付けた岩はドラゴンの角に命中した。

だけど直撃したのは良いけど角は俺達の作戦では折れなきゃイケないのに折れてはいない。ヒビしか入ってないのだから。

「くっ!バインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-!」

「刃!何をする気だ?!」

「こうなったら俺の切り札だ!」

俺はドラゴンが立ち上がったと同時にバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-をドラゴンのヒビの入っていない反対の角に巻き付ける。

そして空高く上がり俺の切り札を使う。

「結び付けッ!!バインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-!!!」

俺は右足を中心にバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-を出しては鎖同士を結び付けては俺の右足にグルグルと巻き付かせる。

結び付けて俺の右足にグルグルと巻き付いたバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-は円錐の形をして、その先端には楔がある。

「うぉぉおおッ!!これが俺の切り札!バーガンディ・スマッシュ!!」

そして俺は重力の法則の元に従いながらヒビの入ったドラゴンの角に目掛けて落下しながら蹴り込み再びドラゴンの角に俺の蹴りが直撃する。

「ギャァァアア!グウォォォオオオッ!!!」

俺の切り札のバーガンディ・スマッシュが見事にドラゴンの角を捉えて確実に根本からヘシ折った事が出来た。

「おっと危ね!」

俺は右手からバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-を出して木に巻き付いて落下を防ぎ純弥の居る所に着地した。

「刃…」

「へへーん!ドラゴンの角を折ったぜ純弥。」

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