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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第2章 第2話 マギ・ウォールド


そんな訳で純弥のライターのお陰で何とか火を起こす事に成功して魚を焼いて腹が減ってたせいなのかあっさりと全部たいらげた。

本当は色々な調理法があったんだけど鍋とかフライパンはないし調味料もないからシンプルに焼き魚にするほか無かった。

あぁ…焼いても美味いんだからフライや天ぷらに煮付けにムニエルにしても良かったんだけどなぁ…

まぁ文句を言っても仕方がないし無いもんは無いんだって割り切るしかない。

俺と純弥は純弥が拾ってきた果物を丸かじりしながらデザートタイム。

うん。とても甘くてジューシーな味わい。シャーベットにしても良いしスムージーにしても良いしジャムにしてパンに着けても美味しそうだし、果実酒にしても良いかも。

「そう言えばさ純弥。」

「ん?」

「地図とにらめっこしてどうしたの?」

「俺達があのガブリエルって奴からファンタジーな世界に放り込まれた時に地図と俺と刃の金だけは貰っただろ?」

「あぁ…そう言えばそうだよな。」

「そんで地図には色々と書かれていてだな。まず俺達が居るこのファンタジーな世界の名はマギ・ウォールドって言うらしい。」

「マギ・ウォールド?」

「そうだ。詳しい事は書いてはいないけど、そう呼ばれてるみたいだ。」

「へぇ…」

「そして今、俺達が居るこの場所ばユーアシア゙って国でこの世界のヘソにあたるド真ん中の所に居るみたいだな。」

「ふん。」

純弥は俺に地図を見せるがハッキリ言ってあんまりよく分からないのが本音。

「そこでだ刃。コレはあくまでも俺の仮設だから、あんまり深くは捉えなくて良いからな。」

「う、うん…」

純弥の言う仮設って結構な確率で当たるからな。結構、頭良いしな…

特に人の思考や思想に思惑に善意や悪意に関しての洞察力は馬鹿には出来ないし…

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