
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第2章 第2話 マギ・ウォールド
そして天界の7大天使達はそれぞれのキャリバー・カードを九死に一生を遂げ死に対する恐怖を感じない人達に配った後に集まった。
円いテーブルの中央には人の頭部サイズの水晶玉が浮かびそれぞれのキャリバー・カードのギルド達を幾つのもビジョンに分けて見ていた。
「どうやら人間達にキャリバー・カードを全員配り終わった様だね。」
ミカエルは細く何か企んだ様な卑しい笑みを浮かべながらミカエル自身が提案したゲームを楽しんでいる様だ。
「ちっ!くだらねぇゲームなんか早く終わらせれば良いんだよ!」
「ホッホッホッ。そう急かすのではないぞウリエル殿。ゲームは始まったばかりではないか。」
そこであまり気乗りしていないウリエルにサラカエルはウリエルに対して神経を逆撫でにするように言う。
「んだと?!このクソジジイっ!」
「お、抑えて下さい!ウリエルさん!」
「ラファエル…」
「気持ちは分かりますが今は抑えて下さい!」
「チッ…」
ウリエルはサラカエルの安い挑発に怒りを覚えて立ち上がるがウリエルと同じゲームに気乗りしていないラファエルに制止される。
「それにしてもさ。全員が僕が7大天使のレミエルだって言っても信じてくれなかったんだよな異世界に飛ばしても全く信じようとしなかったし…」
「私…ほとんどが、アッサリ信じて…くれた…?」
レミエルとラグエルはマギ・ウォールドに連れて行った話を何か思い出した様に言った。
「まぁ取り敢えずはキャリバー・カードとギルドの事と地図にお金は渡しておいたから良いかっ!」
「私も…きっと最後には…私の小アルカナのスートのギルド…」
「それは無いよ!ラグエル。最後は僕のゼロ・アルカナのユダヤのギルドだよ!」
「む…違う…私…」
「僕だよ!」
隣同士に座るレミエルとラグエルはお互いに火花を散らしながらにらみ合う。
