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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第2章 第2話 マギ・ウォールド


「だがミカエル。俺が言いたいのはソコじゃねぇ。俺が言いたいのはギルドの連中がその常識を知らない事だ。ギルドの居た世界は全てが全てじゃなかったが基本的に人権が尊重されている。」

「まぁ確かにそうだね。この子達の居た世界は男も女も基本的に差別される事なく平等。そして生きる権利を持っている。」

「それが常識だと思っているギルドの奴等が魔導貴族の悪行を見たらどうなるか分からないお前じゃないだろ?ミカエル!」

「フフフフ…クックックックッ…アッハハハハーッ!!」

「何が可笑しいんだ?!テメェッ!!」

大声で高らかに何か頭のネジがボロボロに外れたかの様に狂った様に笑い出すミカエルにウリエルは怒鳴りながらミカエルの胸ぐらを掴む。

「はぁ…ウリエル。君は頭がキレるよね。君の勘は当たりの当たり。大当たりだよ。」

「テメェ…」

「今まで道徳心を大人達に教え込まれて更には正義感すら持ち合わせた人が魔導貴族の悪行を黙ってる訳がない!むしろ魔導貴族に虐げられてる人を助けるだろうね。正義感の強い人なんか手を上げるだろうねっ!」

「テメェは!何処までッ!」

ウリエルはミカエルの顔に右手の拳を思いっきり振り抜いてミカエルは唇が切れたのか口元から血が流れる。

しかし、ミカエルのあの薄気味悪い笑いを一切として止めようとしない。

「もしだ。魔導貴族に手を出したら魔導政府直属の魔導軍゙マギ・フォーズが出動される。中でもマギ・フォースの大幹部クラスの処刑部隊゙ノア・サーティン゙が動く。マギ・ウォールドの有りとあらゆる戦闘分野においての13人がノアの称号だよ!その13人の内の4人が動き出す!ユーアシアはたちまち騒ぎになって下手すれば指名手配だ!クックックックックックッ…アッハハハハアッハハハハアッハハハハーッ!!」

そしてミカエルは再び高らかに笑いその姿を他の6人は見ている事しか出来なかった。

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