
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第3章 第3話 恋人-ラヴァーズ-と戦車-チャリオッツ-
俺が大声で怒声を上げると他の店の客達は恐ろしげな顔をしながら俺に敵意を向ける。まるで゙面倒事を起こしやがっでって言いたそうに…
「なんだと?このガキ…」
「聞こえねぇのか?!だから!マスターにお代払って謝れ!」
「俺達は魔導軍だぞ?!公務妨害で逮捕…げほっ!!」
すると1人の魔導軍は俺の後ろから拳が振り抜かれ魔導軍は不様にも倒れ込む。
「き、貴様!」
「横柄で傲慢に権力を振りかざしては自分が本当に正しいって思い込む…コレだから国家権力ってのは嫌いなんだよな。」
「一八ッ!」
「それにマスターの作るご飯が不味いなんてどんな舌をしているのですか?味覚音痴ですか?」
「ダリオッ!」
「面倒は起こさないでくれって思ったがさすがの俺も見過ごせないな。」
「純弥!」
一八、ダリオ、純弥もこの魔導軍に対しては怒りを覚えたのか一八に関しては口より先に手が出てきた。
「ぐっ…お前ら…公務妨害と傷害の現行犯で逮捕してやるッ!」
「へっ!国家権力めが!まずお前らが食い逃げと傷害で俺がブチのめしてやるよ!」
一八は魔導軍2人に対して神経を逆撫でするように言い返すと一八に殴られた魔導軍の1人が怒りを露にして叫ぶ。
「決めた!まずお前のフザケタ面を原型を留めない程に痛め付けてから逮捕してやるッ!」
「ほぉ…やってみろよ。この腐れ国家権力。表出ろ。ここじゃあ被害が出る。」
「勝手にしろ。」
そして一八と魔導軍の1人が店から出て外に出ると、もう1人の魔導軍が今にも噛み付きそうな勢いで言ってくる。
「抵抗すれば痛い目に合うぞ。お前ら…」
「ふん…まぁ、ここは僕に任せてよ。刃と純弥には世話になったからね。」
「ダリオ…」
「大丈夫。僕が勝つからさ。」
更に一八に続いてダリオと魔導軍の1人が店の中から外に出ると俺も純弥も追い掛けるように外に出る。
