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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第3章 第3話 恋人-ラヴァーズ-と戦車-チャリオッツ-


マスターは部屋の鍵を俺に渡して騒ぎを起こして少しバツが悪いのか俺達は逃げる様にそそくさと階段に上がる。

「ん?ここみたい。」

俺は鍵に書いてある番号を確認してドアの鍵穴に鍵を差し込んで回すとロックが解除され扉を開ける。

「なかなか広いじゃねぇかよ?!」

「ベットで寝られる…」

部屋を見た一八とダリオは部屋の感想を真っ先に言いダリオはすぐにベットに寝転がり、一八はソファーに寄り掛かる。

部屋はさすが4人部屋と言ったところでスペースとしては広く寛げ装飾も特になく殺風景だが窓からは街の景色が見える。

「うぉ!ベットがふかふか!」

俺も小さな子供の様にベットにダイブしては飛び跳ねては喜ぶ。昨日は人生初の野宿だったけどふかふかのベットで寝れるなら安眠だな。

するとドアの向こう側からノックする音が聞こえてきたから純弥がドアを開けるとマスターの姿だった。

「どうだ?部屋の中は特に装飾もないから殺風景だけど。」

「いえ。屋根のある部屋と布団があるだけで充分ですよマスター。」

「そうかい!あぁ。そこにある紅茶とかコーヒーは好きなだけ自由に飲んで良いからな。」

「有り難うございます。」

マスターは部屋の一角にある紅茶の葉やコーヒー豆に軽食にお茶菓子も用意してあるみたいだ。

「そうだ。マスター。」

「どうした?」

「あの部屋の窓から見える高い壁って何なの?」

「あぁ。そこは貴族の済む聖地゙ヘブロン゙さ。」

「ヘブロン?なにそれ?」

「一言で言えば身分の高い人達が済む場所なんだよ。」

「へぇ…てか、どんな所なん?」

「それは俺にも分からないなぁ…そこは貴族やさっき居た魔導軍に政府とか他の国だと王族とその臣下しか入れないからなぁ。入ったら即刻で逮捕だよ。その前に門番に門前払いされるけどね。」

「ふん…」

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