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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第3章 第3話 恋人-ラヴァーズ-と戦車-チャリオッツ-


「約束する…僕は…君の病気を完治させる。」

「え…?でも…」

「大丈夫だよ。僕は…心から愛するフィオの病気を治す為だけに…生きてきたんだから…」

「ダリオ…」

「だからさ…フィオの病気が治ったら…僕のお嫁さんになってくれる?」

「え…?あ…はにゃ?!」

フィオは顔を茹で蛸の様に耳まで真っ赤にしながらポカンとした顔をしながら、いつものフィオに戻っていた。

「そ…それって…結…婚…?」

「それ以外に他に何かあるのかい?」

すると、またフィオから大粒の涙が頬伝ってゆっくりと降りてくる…さっきとは違う涙を…

「絶対に…幸せにしてください…ダリオ。」

「勿論だよ。フィオ…」

それから僕は婚約者のフィオの病気を治す為に今まで以上に惜しみ無い努力と血の滲むほどに医学の知識を頭に叩き込んでオペも誰よりも負けない腕前を身に付けて2年後…

僕は自分が執刀医となりフィオのオペをする事になった。助手には僕の父や母。そして腕のある麻酔科医に僕が取り寄せた器材など使った。

僕にとってフィオのオペは今までのオペとは比較にならないほどに難易度が高く。また時間も飲まず食わずの半日だった…

それでも僕はフィオとの約束を果たす為に無事にフィオのオペは成功した。

それからフィオは徐々に元気を取り戻して手術の後のリハビリも僕が最後まで主治医としてちゃんと歩いたり走ったり普通の人として不自由のない生活が出来るまでに回復させた。

それから歩ける様になった僕はフィオと一緒に街中に出掛けてショッピングに行ったり、映画館に行ったり、一緒に夕陽を見たり…

僕は正に誰よりも愛するフィオと一緒に居る事に幸せを感じていたよ…

フィオも僕と一緒に居る時はいつも笑顔を絶やさず、生き生きとして、はしゃいだりして、毎日2人で笑い合っていたよ…

あの日が起きるまで…

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