
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第3章 第3話 恋人-ラヴァーズ-と戦車-チャリオッツ-
「まぁ…そんな所かな。それに僕が病院で目覚めた時に鏡を見たら一部分が白髪だらけでね。何回も黒染めしてもずっと…白髪なんだよね。」
ダリオは笑っているけど…笑っていない…心の中では今もずっと泣いたまんまだ…
「あのさ…ダリオ…」
「どうしたんだい?刃。」
「こんな事を言うのもアレなんだけどさ…」
「うん…」
「きっとフィオさんはまだダリオには生きていて欲しかったん…だと思う…」
「……ふふ。そう言う事にしておくよ刃。」
ダリオはまた俺に笑顔を見せてる。だけど、さっきとは違うのは悲しさ半分と少しだけ晴れた気分の半分って俺は思う…
「ナース・ラヴァーズ-看護婦の恋人-あとね。刃。」
「どうしたんだよ?ダリオ。急にキャリバー・カードを出してさ…」
「僕のナース・ラヴァーズ-看護婦の恋人-って本当にフィオにそっくり何だよ…まるでフィオが甦ったみたいでね…」
「……」
俺はもう何にも言えなかった…純弥は目を逸らしてるし、一八も露骨に呆れてるし…
「あぁ…フィオのナース服が可愛いよ。それにアクセントに眼帯までして…刃も可愛いと思わないか。」
「へぇ…そうなんだ。まぁ…そうだね。とっても可愛いよ。」
俺はこれが精一杯の棒読みの受け答えだった。それを余所にダリオは無表情なナース・ラヴァーズ-看護婦の恋人-の頭を撫でたり手を握ったり……
「なぁなぁ純弥に一八。こう言う人も居るのか?」
「そ、それはかなり変わった奴じゃねぇのか…?」
俺は純弥と一八にダリオに気付かれない様にコソコソと話し掛けて、一八ば変わった奴゙って事で片付けるが純弥は違った。
「きっとダリオはフィオって人の思いが強かったんじゃないか?キャリバー・カードは戦う想いと同時にダリオはフィオって人まで思った事でフィオさんソックリな能力になったんじゃないか?」
