
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第3章 第3話 恋人-ラヴァーズ-と戦車-チャリオッツ-
「ほら!あんちゃん達の弁当だ!」
「有り難うマスター!」
「気を付けて行ってくるんだぞ!」
「おう!じゃあ晩飯には戻ってくるから!」
俺はマスターにそう言った後に店を出て俺達はギルドを探しに行ってくる。
「それよりお前たち。」
「なんだよ…」
「あんまり騒ぎは…」
「あぁ…もう分かってるって!心配性だなぁ」
「特に刃が騒ぎをだな…」
「分かった、分かった!ちゃんと大人しくするって!」
「それなら良いんだけどな。」
純弥はまるで俺の信用が無いかの様な言い草でガミガミと…口煩いオバサンみたいに言ってくるんだからさ…
適当に歩いているけど…街はそれなりに活気が溢れていて俺達の居た所とさほど変わらない。
人と人とが語り、笑い合いその小さく何気ない幸せこそが…最高の幸せなんだよな。
俺には…その幸せがないからな…
すると俺の腹の虫が盛大に鳴り響いた。
「あはは…お腹空いちまった。」
「朝飯を大量に食ってもう腹が減るとは…」
「でも時間的にランチタイムの時間だしね。」
「刃は腹が減っては仲間探しは出来そうにないな。」
ダリオが言った通り街も昼時みたいだし一八の言う通り正直腹が減っては仲間探しは難しい…俺に限っては…
それはそうだが…食べるとしたら何処で食べるかだ。今、居るところは街の真ん中で人が多いところで飯はちょっと…
「なぁ、あそこに教会みたいなのがあるぜ?」
「まず教会の中で飯とか食って良いのか?一八。」
「いや…わかんねぇけど…」
「ハラヘッタァァアア!!」
「どうやら刃は腹ペコの様だし一応頼むだけ頼んでみたら?」
「それもそうだな。」
他に辺りを見渡しても昼飯の弁当をゆっくりと食えそうな所はないみたいだし教会へと俺達は向かう。
