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カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第3章 第3話 恋人-ラヴァーズ-と戦車-チャリオッツ-


教会の扉はまるで誰でも入れる様に大きな扉が堂々と開かれていて中を見渡すと祈りを捧げる人にうたた寝している人。出掛けに一休みしている人それぞれだ。

中はまさに教会って感じで奥にはステンドグラスが貼り付けられていた。その絵は10人?いや13人の杖を持った人達が真ん中に居るローブを纏った人を退治しているのか?

そんな風に俺は見える。

「どうかしましたか?」

すると俺の背中から声が聞こえてきたから振り向くと服装的に教会の神父さんだって言うのが分かった。

「実は自分達は旅のものでして。一休みをしようと思いましたが、この街にはあんまりそう言う所が見付からず…そこで偶然、教会を見付けまして今に至ります。」

そう純弥は心にも全く思ってない事を平気でスラスラと言う。純弥の奴は死んだら地獄いきだな…

間違いなく俺だけでなくダリオも一八も純弥に対してジト目で見ているが、もちろん神父さんは純弥の言うことに鵜呑みする。

「おぉ!旅のお方達でしたか?!こんなにお若いのに珍しい。もしここで良ければどうぞ一休みをしていって下さい。神はご寛大なお心故お食事もどうぞ。」

「有り難うございます。お言葉に甘えて一休みをさせて頂きます。」

「では、この若い人達の旅路に神の御加護がありますように…」

神父さんは祈りを捧げてから踵を返してその場を後にしようと思ったが俺は少し気になって引き止める。

「あ、あの!」

「どうか致しましたか?」

「このステンドグラスって綺麗だけど…何を描かれているんですか?」

神父さんは振り返るとステンドグラスに向けて語り出す。

「これは今から700年前までば始まりの魔法使い゙のアダ名で最悪にして最凶の魔王にして千の魔法を扱ったと言われるサウザント・オーギュストによって暴虐と悪政を働き、そして13人の魔法使いによって革命を起こし始まりの魔法使いを討ち取った絵なんだよ。」

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