
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第3章 第3話 恋人-ラヴァーズ-と戦車-チャリオッツ-
「へぇ…なるほどね。」
「そして書物によれば、今あるこの教会の場所で゙始まりの魔法使い゙サウザント・オーギュストは13人の魔法使いによって討ち取られ今のマギ・ウォールドが出来た訳だよ。」
「なんか…凄ぇ。」
俺はその歴史を聞いただけで何かしらのロマンを感じて再びあのステンドグラスをジィーっと見る。
「まぁこの教会の自慢なのはこのステンドグラスぐらいで他は普通の教会と変わらないよ。じゃあ失礼するよ。」
神父さんは再び踵を返してゆっくりとスタスタと歩いていく。なんだろう…このステンドグラスは太陽の光ん浴びて更に輝いて…
゙ぎゅるるる…゙どうやら俺の腹の虫は今は花より団子みたいだ。俺達は適当に座ってマスターの手作りスタミナ弁当を食うことにする。
弁当の中身を見てみるとデカデカと少年マンガやゲームと言った骨付き肉と香ばしいガーリックの匂いに食欲を誘うトーストだった。
「うぉ!美味そう!!頂きまーす!!」
俺は肉にかぶり付くと見事な歯応えにジューシーな肉汁。それに冷めてもマスターの飯は充分に美味い。
「ん!これは美味いな!」
「確かに美味いな。ガーリックトーストもイケるぞ。」
「ほら。刃も一八も少しは落ち着いて食えよ。」
「君たちはまだ若いから食べ盛りだね。」
俺と一八は飯をがっついて、そんな純弥はがっついて食べる俺と一八を注意して、ダリオはほのぼのとした表情で弁当を食べて…
やっぱり飯は1人で食うよりみんなで食った方が美味い。これだけは言える。あっ!宿に戻ったらマスターからレシピ教えてもらおう!食材を集めて自分で作ってみんなに食わせよう!
「はぁ…どうやら俺達の゙ギルド゙は揃った様だな。」
「やっと小アルカナの゙スードの4人が揃いましたか。」
「それより…ラグエルが言うには近くに敵の゙ギルド゙が居るみたいよ。」
「そんなん面倒だから早くこの国を出ようぜ?」
