
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第3章 第3話 恋人-ラヴァーズ-と戦車-チャリオッツ-
「ん…どうするかな?」
「イーサ。仮にも貴方はリーダー何ですから決めてくださいよ。」
「私は敵のギルドを潰しといた方が良いと思うよ。今のうちに。」
「えぇ!ミーア!そんな事より早く行こうぜ!!冒険だぞ!冒険!」
教会に集まる俺達より少しばかり年齢が上の男女が何か相談っていうか俺達にとっては結構なくらいに厄介な話をしている。
俺は飯を食い終わって弁当の片付けをしながら奴等の会話を盗み聞きする。
「ラグエルも言ってたじゃない。敵は少ない方が良いって。」
「それもそうですね。恐らく我々がギルドを全員集めた割りには比較的に早い方ですし…個人を襲っても良いかも知れませんね。」
「そうだな…ちょっくら潰してから国を出るかな。」
「なんだよ。イーサが言うなら多数決で俺が何を言っても無理じゃん。」
どうやら小アルカナの゙スードのギルドは自分達にとっての敵ギルドを潰す方向みたいだな。
だとすれば…気付かれる前に教会に出た方が無難の様だな。
俺は純弥、ダリオ、一八にアイコンタクトを取ると満場一致でアイツラに気付かれる前に教会から出ることにした。
「そろそろ出るか。」
「そうだね。」
アイツラに気付かれない様に普通の旅人を装って純弥とダリオが一芝居をうって俺達は教会の外へと出る。
教会に出てから特に行くところもなくフラフラと適当に歩く俺達。
「まさか、もう敵側のギルドと遭遇するとはな…」
「どうやら僕達も早く見付けないとだね。」
「だけどさ。仲間の手掛かりがねぇよな…」
「んな事よりぶっ飛ばした方が良かったんじゃね?」
「正直、一八の言う通りだったけど、もしかしたら教会の中でドンパッチしたら他の人達にも迷惑が掛かったぜ?」
「まぁ、ぶっ飛ばすとしたら今だな。」
「確かに問題は無さそうだな。」
「ここなら人も居ないし…」
「出てこいよ。」
