テキストサイズ

カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-

第3章 第3話 恋人-ラヴァーズ-と戦車-チャリオッツ-


「まさかバレてたとはな。」

「尾行にはソコソコ自信はあったつもりなんですけど。」

小アルカナのスートのギルド達は林の中から続々と現れて姿を見せる。

「最初から分かっていたさ。」

「こんなわざとらしい声で様子を伺ってたなんて。」

すると小アルカナのスートのギルドの女がニヤリと口角を上げて話し出す。

「私らはカマを掛けたつもりでやってみたんだけど正解だったみたいね。」

「明らかにアンタラの不自然な反応に見抜いていたさ。あぁ…だり。」

なるほどね。あいつらは最初から他のギルドを潰す方向であんな小賢しい話し合いをしていた訳ね。

「まぁ、俺達は敢えて騒ぎを起こさなければ1番良かったんだけどね。もしもお前らと戦う事になったら他の人達に迷惑が掛かるし。」

「そう言う事だ。つまりここなら人は居ないしな。林だし。」

小アルカナのスートのギルド達は俺達にいっぱい食わされたと思い眉間にシワを寄せる。

「なるほどな。じゃあ遠慮なく潰させて貰うぞ。」

「上等だ。」

俺と純弥とダリオと一八は目をつぶりながら闘う想いを込める。すると俺達の目の前に光り輝くタロットカードが現れクルクルと表と裏が交互に回る…

そして小アルカナの連中も目を瞑りながら闘う想いを込めると奴等の前にはトランプのスートのカードが現れてクルクルと表と裏が交互に同じく回る。

俺ば吊るされた男゙のカード。純弥ば愚者゙のカードダリオば恋人゙のカード。一八ば戦車゙のカード。

敵ギルドのリーダーばスペード゙のカード。参謀と思われる敬語の男ばダイヤ゙のカード。女ばハードのカード。気だるそうな男ばクラブ゙のカード。

そして俺達ば吊るされた男゙゙愚者゙゙恋人゙゙戦車゙。敵ギルドばスペード゙゙クラブ゙゙ダイヤ゙゙ハード。俺達はいっせいにキャリバー・カード能力を同時に叫ぶ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ