
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第3章 第3話 恋人-ラヴァーズ-と戦車-チャリオッツ-
「一八!」
「刃ッ!俺の事は気にするな!そして手出しもするな!これはタイマンだ!」
そして一八もまた気だるそうな男を誘い込む様に林の茂みに走り抜け気だるそうな男は軽く悪態を着きながら歩いて一八を追い掛ける。
「他人の事を気にしてる場合じゃないよッ!」
「ナース・ラヴァーズ-看護婦の恋人-!!」
よそ見をしている俺に背後から襲う血の気の多いはアメリカン・クラッカーで俺の頭を叩き潰そうとしたときにダリオのナース・ラヴァーズ-看護婦の恋人-が大きなメスで受け止める。
「ちっ!!」
「おやおや。レディーが舌打ちなんて、お下品ですよ。」
「うるせぇ!!ぶっ殺す!!」
「あらあら。乱暴な言葉遣いに゙ぶっ殺ずだなんて…解剖しますよ。」
「やってみな!!」
すると血の気の多い女はナース・ラヴァーズ-看護婦の恋人-から距離を置いてアメリカン・クラッカーをカチカチと鳴らしながら体勢を立て直す。
「刃。ここは僕に任せて残りは頼んだよ。」
「分かった。」
血の気の多い女はダリオに任せて残りの小アルカナの゙スードのリーダーでスペードのキャリバー・カードの能力を持つイーサと戦う事になる。
「どうやら俺の相手はお前の様だな。」
「みたいだな。」
イーサはレイピア・スペード-速斬りの剣-を構えて俺はバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-を両手から出していつでも戦える様に構える。
「お前、名乗りな!」
「え…?」
俺は急に゙名乗りな゙って言われて、ちょっと間抜けな声を出す。
「人には各々、拘りがある趣味にしても生き方にしても自分の美学がある。もちろん俺にもな。俺の場合は戦う前にお互いの名前を名乗る事だ!さぁ名乗れ!」
「俺は刃だ!桂葉 刃!」
「俺の名はイーサ。イーサ・アルセーヌ!!」
「「いくぞッ!!」」
