
カード×ロワイヤル-異世界転生への奇妙な旅-
第3章 第3話 恋人-ラヴァーズ-と戦車-チャリオッツ-
俺は両手から無数のバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-をイーサに向かって楔を突き刺そうとする。
「俺の剣捌きに酔いな!刃!」
「マジかよ!」
イーサの剣捌きは素早く目にも止まらないほどでバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-が弾かれる。
「クソッ!何なら!」
「おっ?なかなか良い考えだな」
俺はイーサの周りにバインド・ハングドマンを四方八方に張り巡らせて、いくら素早い剣捌きでも追い付けないほどにバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-を張り巡らせたはずだった…
「え…?」
「俺のレイピア・スペード-速斬りの剣-は何も剣捌きが早いだけじゃないんだぜ?」
「ぐあッ!」
そう。イーサの周りには四方八方にバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-を張り巡らせた。
だけどイーサはノーモーションでざっと10メートル離れてた俺にレイピア・スペード-速斬りの剣-の剣先が届く距離まで詰められて俺は斬られた…
「刃。確かにお前のその戦い方は悪くはない。むしろ成長性を感じる。しかし…キャリバー・カードでのスペックが違う。」
「くっ…」
確かにイーサの言う通りだ。俺のバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-とイーサのレイピア・スペード-速斬りの剣-ではスペックって言うよりスピードが違う。
恐らくイーサのレイピア・スペード-速斬りの剣-は最初は剣捌きだけが早いと思ったから先ほどにバインド・ハングドマン-緊縛の吊るされた男-を四方八方に張り巡らせた。
だけど今、確信はした。イーサのレイピア・スペード-速斬りの剣-はその能力が発動している間には身体の全身が速くなるんだ。
そう言う事ならあの10メートルの距離からのノーモーションで詰められて斬られたのを納得出来る。
普通の正攻法ではイーサの言う通りキャリバー・カードでのスペックが違う…
何か策を…
