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恋してキスして抱きしめて

第8章 だから、俺も予想外なんだって

スミレは大きく溜息をつくと、俺の腕の中から体を離した。


「チャラい遊び人のふりして、本当はセフレなんて1人もいないんじゃない?」

「ちゃんと勃つぜ」

「バカ。知らないわ」

「今度教えてやるよ」

「だから、そう言って何度も……」



言葉を遮って、再びグッと顔を引き寄せる。



「……んっ……」



口をこじ開けて、彼女の舌を吸って息を止めさせて


かくっと折れたその足を割って、股の間を膝で支えてやると


そのタイミングで、15階の到着を告げるエレベーター音が鳴った。



「着いたぜ。
そのエロい表情、さっさと戻しな」

「…………」

「なに?」

「……反則よ。
いきなり言葉遣いをドSにするなんて」



扉が開いて、ホテルのエントランスが見える。


背中を押してやると、恨めしそうな目でまた睨まれた。




「おやすみなさ~い♪

いい夢見てね、ちーちゃん」

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