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恋してキスして抱きしめて

第9章 あの、立場逆転してませんか?

「あのねちーちゃん、よく聞いて」



って、俺が自分に言い聞かせる為でもあるんだけど。


手から伝わる熱のせいで、得意のトークに集中できない。



「ちーちゃんはまだ俺としかデートしてないでしょ?
だから……」

「あたし、大学の男の人に何人か話しかけてみたんです」

「え?」



今度は俺の話が遮られた!



「勇気出して、お昼を一緒に食べたりして……」

「そ、そう…、頑張ったね」

「変な目してる人もいたけど、普通に優しい人もいました。
だけど……誰にもドキドキしなかったんです」


~~えぇ!?


「あたし、きっと誰とデートしても
こんな気持ちにならないと思います」


~~ええええ!?



「だって……ユーリさんを想うと

心臓が破裂しちゃいそうなんです……」



キッパリ~~!!


言いきっちゃったよ!!


そんな断言されるほど俺、大したことしてねぇし!


あ、キスしたか!


でもちょっと待て!

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