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恋してキスして抱きしめて

第10章 ゆっくり進もうって、俺言ったよね!?

「…………」


誰~~?


酔っ払いながら紙一重で引いちゃう名言言った奴~~


しかも応援がどうたらって、やっぱり意味分不明だし。


両手を上に向けて広げ、大袈裟に首を傾げる。


分っかりましぇ~~んってポーズをした俺をジロッと睨むと


舞ちゃんはタイムカードを切って帰ってしまった。



「会社でなんちゅー話してんだか……」



結局は真面目で誠実……って


飲んだりキスしたりするだけなら、何十人いてもそれは遊び人にはならねーってこと?


ヤるかヤラないかってのが境界線?


であれば、俺は初めから “ 清算 ” する必要もない……ってバカバカしい疑問だな。



「ユーリ」



明日のスケジュール表を確認しようとした俺の後ろから


主任が近付いてきた。

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