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恋してキスして抱きしめて

第10章 ゆっくり進もうって、俺言ったよね!?

「どうだ、常務からの特別任務。
うまくいってるか?」

「いや、当初の予定から大分ズレちまいました。
早急に再計画が必要で……」

「よし!良い調子だ、そのまま頑張ってくれ。
俺は全力でユーリを応援してるぞっ!
それでだな……」



~~~どこがだ!!

全然人の話聞く気ねぇな!!

早々と話を変えた主任が、舞ちゃんの席に座った。



「今度の土日、お前出勤できるか?」

「え?土日?」

「あぁ、急で悪いんだが。
○○社が、下請けの視察を兼ねて担当者達にお前を紹介したいらしい」



○○社……あぁ、この前契約成立した熟女社長か。


絶対プライベートの誘いだろってメールばかり送ってきやがるから、相手の専務に主任を通すよう手を回しておいたんだっけ。


まぁ、大事な取引先であることには間違いがねーし……



「分かりました。
つーか、視察という名の接待ですよね?」

「そういうことだ。
俺と課長も同行するから、土曜の朝に会社の車で行こうと思うんだが」

「あ、じゃあ俺が明日乗って帰って、明後日課長と主任の家まで迎えに行きま……」



…………あ。


明後日は、8月2日の土曜。


土曜、どよう・・


ど、動揺・・・



「~~~~!!!」



どうしよ~~~!!!

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