テキストサイズ

恋してキスして抱きしめて

第16章 俺は、ここにいる

「…………?」

「まだ、だめ」



ユーリさんはそう言って笑うと、覆いかぶさってきて


さっきあたしがしたように、あたしの唇をぺろっと舐めた。



「舌、出して」

「………っ」

「もっと」



どこかへいってしまいそうだった体が、火傷したみたいに火照って、疼く。


伸ばした舌を、ユーリさんに吸われながら


中心から移動した手に、少し乱暴に胸を揉みしだかれる。



「……ん…っはぁ……っ」

「お前の体、やべぇ……」

「……あん…っあ……」

「クセになる……」



………それから


濃厚なキスの雨と


再び中心をかき回す指と


卑猥な言葉によって、あたしの体は何度もその域へと昇ろうとするのに


ユーリさんはギリギリで、あたしから離れてしまう。




………欲しくて


欲しくて欲しくて


もう本当に狂ってしまいそうになって


もう許してって、涙を溜めてお願いしたら


ユーリさんはギラギラした瞳のまま、ふっと笑った。




「それ、言わせたかったんだよね」


「………っ」


「最高。エロすぎだよ千夏」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ