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恋してキスして抱きしめて

第17章 積乱雲と、スコール

「今、ユーリさんの駅に着きました」

『悪い、出遅れたな。今から迎えに行く』

「大丈夫ですよー!1人で行けます!」



週末のデートの時も、平日の夜にゴハンを食べに行く時も


ユーリさんは必ず送り迎えをしてくれる。


こう見えて心配性なんだよね~といつも笑ってくれるけど


今は明るい昼間だし、ユーリさんのマンションまでは歩いて5分だし全然平気!



『本当に大丈夫~?』

「はい!お昼ゴハンの材料も買ったので、準備万端です!」

『マジで作ってくれんの?』

「はい! 料理好きなんです!」



せっかくの日曜だし、ユーリさんはどこか行こうって言ってくれたけど、お仕事で疲れてると思って


あたしは図々しくも、おうちに行きたいとお願いして


お昼ご飯を作らせてもらうことになった。


小さい頃からおばあちゃんに教えてもらいながらやってたから、あたしの唯一の得意分野だ。

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