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恋してキスして抱きしめて

第17章 積乱雲と、スコール

『じゃあ、ウキウキして待ってる』

「………!///」

『暑いから気をつけて来てね、ちーちゃん』



優しい笑い声と共に、電話が切れた。


携帯を握りしめて、ドキドキする胸を落ち着かせる。



「……こんなに幸せで、いいのかな……///」



お兄ちゃんが、ユーリさんにあたしの恋愛教育を頼んだこと


お兄ちゃんだけじゃなくて、パパまでもが同じようにユーリさんにお願いしたこと


ユーリさんから教えてもらって、も~2人して何て事を……!って恥ずかしくなったけど


今となっては、ユーリさんに巡り逢わせてくれたことに心から感謝したい。


パパもお兄ちゃんも、どうしてそこまであたしの恋愛を心配するのか


その理由は分からないままだし、ユーリさんも教えてくれなかったけど



“ 好きだよ ”

“ 俺、マジでお前が大事だから ”



……もう、幸せすぎて

体も心も宙に浮いてしまいそうだ。

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