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恋してキスして抱きしめて

第18章 心からの祈り

すると


俺が続けて話そうとした、その前に



「…………!」



突如


さっきまでの笑顔を、さっと消して


扉を閉めながら、朱莉の旦那は俺を睨みつけた。



「………君も

朱莉を中傷した奴の1人かね?」


「…………!」



恐ろしく低い声に、ドクッと心臓が跳ねる。


空気が一瞬で変わり、張り詰めたけど


俺の表情を見て、旦那はハッと我に返ったように、目を伏せた。



「す、すみません、突然。
あなたには、助けていただいたというのに……」

「…………」

「急な無礼をお許しください。
……朱莉の大学時代に、私は悪い印象しか持っていなくてですな……」



はぁっと大きく溜息をつくと


再び俺の隣りに旦那は腰を下ろした。

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