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恋してキスして抱きしめて

第4章 朝倉家の天使、ご対面

『頼んだよユーリくん!
娘が素晴らしい殿方と出逢えるように、ぜひアドバイスしてやってくれ!』


『……い、いや
俺は昨夜、丁重に断っ……』


『あの夏輝が、金の無心以外で初めて私を頼ってきたんだよ』


『はい?』


『父さんからもユーリにお願いしてくれって。
“ 父さん ” って……♡」



~~~バカ親か!!


普段どんな呼ばれ方をされてるか知らねぇが、大の大人がそんな事で嬉しがるってなんなの!?


俺から手を離し、急にデレデレし出した常務を見てやっと全身から力が抜けた。


つーか、もう嫌~~

衝撃の連続で疲れたんだけど~~



『早速だが、明日娘の大学に行って直接会ってくれたまえ。
くれぐれも私と夏輝からの依頼だとは言わずに……』

『…………!!』



いやいや、なに勝手に話進めちゃってんの!?

だいたい明日もふつ~に平日で仕事なんですけど!?



『あ、あの……常務』

『なんだね』

『……なぜ、俺なんでしょうか?』



いくら息子の依頼とはいえ、大事な一人娘の恋愛指導を他人の “ 男 ” に頼むか?


それに……


俺がその娘と万が一…♡ ってこととか、考えねぇの?

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