恋してキスして抱きしめて
第22章 青春フルスロットル
陽菜ちゃんと一緒に、あたしも首を傾げる。
その端正な顔立ちに、見惚れていると
「…………!///」
彼が、あたしの方に視線を移した。
「……目が、よく似てるね」
「……えっ……?」
切れ長で鋭くて、でも優しい瞳がじっとあたしを見つめてきて
吸いこまれそうになってしまう。
「あいつも言ってたけど
人と人の繋がりから起きる偶然は、本当に凄いな」
「…………?」
「ユーリが昨夜、酔っ払って恋愛ストーリーをヒメに話した時
陽菜の名前まで持ち出したのが、功を奏したってわけだ」
「…………!!」
改めて、彼の口から知ってる名前が出たのを聞いて
あたしの胸のドキドキは、さらに激しさを増していく。