テキストサイズ

恋してキスして抱きしめて

第4章 朝倉家の天使、ご対面

『まぁこんな報告書は無くても、夏輝が信頼している友人だ。
その事実だけで、安心して任せられる』

『…………』

『営業成績も素晴らしいし、文句の付けようがない。
それに、私のことは常務だなんて思わず、友人の父として見てくれればいいんだよ』



フランクに付き合おう、と言って笑ったその顔をじっと見つめる。


……なんか怪しいんだよな……



『……もし、お断りをしたら……?』

『………!』



ここまできて、恐る恐る聞いてみた俺。


すると、その顔からみるみる笑みが消えていく。


どえーー!


なんかいきなり鬼の形相になりましたけどーー!!



『怪しからん!
君は仕事を選んだりする人間なのかね!』

『………!?』

『これは私の命令だ!』



~~~おい!!

友人の父!!


5秒前にあんたから言ったフランクはどうしたフランクは!


つーか仕事じゃねーだろ!



『もちろんタダとは言わない。
娘が普通の恋愛ができるようになったら、たっぷりと報酬をやろう』


『…………!』


『その為の協力は惜しまない。

是が非でも成功させてくれ。

……健闘を祈っている」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ