テキストサイズ

恋してキスして抱きしめて

第6章 恋愛ビギナー

………。

………いや、あのね。。



「………ちーちゃん。
そこで俺の名前言ってどうするの」

「……ハッ!!
そ、そうですよね!///」

「しかも、なんかだいぶ盛ったよね……」



マジで、なんなの・・・


今のふいうちで、確実にテンション上がっちゃったんだけど~~


って、嬉しがってどうする俺!!



「……彼氏がいなくても、彼氏って言葉が効くんだから言い変えないようにね」

「はい!分かりました!」

「…………」



ほんとに分かってんのかね~~


今は元気よく答えたけど、さっきは最後照れて消えそうな声になってたし


殺虫どころか、香る消臭剤撒いちゃった感じでしたけど。


そんなソフトな言い回しじゃ効かねーよ。


俺がナンパした立場なら、絶対押しまくってお持ち帰りコース間違い無し。


もっと強い牽制のセリフ、なんかねーかな……



「ユーリさん」



信号が青になり、横断歩道を渡ろうとすると


後ろから千夏がタタタッと走ってきた。



「さっきのユーリさん。
すっごく、すっご~くかっこよかったです!」


「え?」


「男の人、2人相手だったのに。

スーパーマンみたいで、あたし、なぜか胸がきゅうっとしました♡」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ