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恋してキスして抱きしめて

第7章 花火マジック

「さ、ここから駅までの道はカオスだからね。
既に満員電車に乗ったと思いな」

「………!」

「ちゃんとくっついてきてよ?」



ユーリさんが立ち上がったので、慌ててその後に続く。


身長152センチのあたしからは、見上げる程背が高い。


……そっか、花火が終わったら帰るのは当たり前だよね……


5時半に待ち合わせしてから、3時間以上一緒にいるのに


楽しすぎて、花火のようにほんの一瞬だったように感じるな……



「あらら、ちーちゃんご機嫌ナナメ?」

「……えっ…!?」

「シュ~ンって効果音が聞こえてきそう」



ドキッとして顔を上げると、ユーリさんがニヤッと笑った。


あ、あたし、そんな態度を……!


両手を顔に当てて、慌てて笑顔を作る。



「全然ご機嫌ナナメじゃないです!
ご、ごめんなさい、あたし……」

「本当は~?」

「え!?」

「ほんとのほんとは、どうしたいの?」


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