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恋してキスして抱きしめて

第7章 花火マジック

「念のため聞くけど。
帰りたくないっていうのは、 “ まだ ” 帰りたくないってことだよね?」

「……え!? あ、は……はい!」

「このまま別の場所に行きたいってことじゃないよね?」

「べ、別の場所……って?」



そ、そっか!

帰りたくないなら、どこへ行きたいのか言うべきだよね。


そんなことも決めてないのに、ただ帰りたくないって……我儘言う子供みたいじゃない!///


だけど、あたしがそう言ったのは………



「ユ、ユーリさん……あたし。
このままユーリさんと離れたくないんです」

「………!」

「すごく楽しくて、あっという間だったから……
ユーリさんと、もうちょっとだけ一緒にいたいの」

「…………」

「い、いさせてくれませんか……///」



……い

言っちゃいました……!!


家族以外に、こんなに自分の願いを伝えたことは無い。


こんな気持ちになるのが初めてで、自然と言葉が出てきてしまったの。


少し震えるあたしの手を、ユーリさんはぎゅっと握ると



「……なんで、そんなに可愛いんだよ」



少しだけ、ユーリさんの方へと引き寄せられた。



「困ったな。
どーしてくれんの、ちーちゃん」


「……えっ!?」


「……俺の手、暴走しそう」

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