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義父×義娘。

第20章 突然

呆然としすぎて涙などは出てこなかった。

寒いので公園から駅までとぼとぼ歩き、義父に電話をした。

「もしもし。今から帰るね。」

「結局なんだったの?」

「なんでもないよ。」

家に着くとふらふらとリビングのソファで横になってしまった。

頭を叩かれると、

「こんなとこで寝たら風邪引くぞ。おいで。」

と手を引かれた。

義父の部屋に連れて行かれると一度抵抗した。

「パジャマに着替えていい?」

義父は黙って頷くと手を離してくれた。

手洗いうがいをして鏡を見ると知らないうちに涙を流していたようだ。

目がとても赤く腫れていた。

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