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大宮ピンク変

第1章 大野変

苦しいのと、怖いのとで涙が出る。

「落ち着けカズ」

最後の力を振り絞って暴れるが、ことごとく抑え込まれてしまう。

GANTZのスーツがあれば、大野さんなんて相手じゃないのに!

て言うかヤダ、絶対ヤダ!

相葉さんか潤くんか翔さん、誰でもいいから助けに来て!

窓、突き破っちゃっていいから。

「落ち着けって。ホラ、朝起きて女の子になってたってことはさ」

大野さんの声は至っていつも通りだった。

異常な興奮状態のもとに女の子を暴行しようとする人間のそれではなかった。

え?

俺は大野さんを見た。

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