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大宮ピンク変

第4章 櫻井変

「どーした、疲れてるじゃん」

翔さんが隣に座り、俺を覗き込んで言った。

疲れてるのは事実だけど、その理由を聞かれると言いづらい。



「実は、今、女の子で、困ってるんだ」

「そうなの。ニノは今、一般の女の子と付き合ってるんだっけ」

反応からして、カンチガイしているものと判断する。

「違うよ、女の子のことで困ってるんじゃないし、一般の女の子と付き合ってるってのも間違いだから。俺が、女の子なの」

驚く翔さん。

「女の子なの?マジで?そんなことあんの?え、何で?」

異口同音の嵐。

「だから分かんねえって」

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