ずっと君を愛してる
第11章 現実へ
東京はだらん、と寒かった。ニューヨークのように刺すような風が吹くこともなければ、雪が積もるほどでもない。
ぼくはまた、静流のいない日常を始めなければならなかった。
朝起きて、出掛ける用意をする。途中のコンビニで買ったパンをかじりながら会社で新聞を読む。
写真を撮る。原稿を書く。校正する。
家に帰って食事をして、寝る。
文字にすればたった数行で終わるぼくの毎日。ただ静流がいないだけでこんなにも色彩を欠いていたことに気づく。
荷物をおろし、たった六日間留守にしただけで少し懐かしいベッドに倒れ込んだ。
静流と抱き合った。何度も、何度も。
そのことが余計にぼくを苦しくさせる。知らなかった感情を知ってしまった。静流の体温が、柔らかさが懐かしかった。心からいとおしいと思った。こんなにも、静流のいない空間が息苦しいなんて。
その時ぼくを唯一外界と結んでいる電話が鳴った。
ぼくはまた、静流のいない日常を始めなければならなかった。
朝起きて、出掛ける用意をする。途中のコンビニで買ったパンをかじりながら会社で新聞を読む。
写真を撮る。原稿を書く。校正する。
家に帰って食事をして、寝る。
文字にすればたった数行で終わるぼくの毎日。ただ静流がいないだけでこんなにも色彩を欠いていたことに気づく。
荷物をおろし、たった六日間留守にしただけで少し懐かしいベッドに倒れ込んだ。
静流と抱き合った。何度も、何度も。
そのことが余計にぼくを苦しくさせる。知らなかった感情を知ってしまった。静流の体温が、柔らかさが懐かしかった。心からいとおしいと思った。こんなにも、静流のいない空間が息苦しいなんて。
その時ぼくを唯一外界と結んでいる電話が鳴った。